|
激安ばかりが目立つ最近の食事情。 本当に安くて安心 安全か?確かに不安に思いながら、やはり安いものにもひかれるわけです。 食品の裏側という本を読みました。 食品添加物の商社に勤めていた作者は、添加物の博士のように、添加物のよいところも、そうでないところも知り尽くした人物。 確かに お母さんの作ったおにぎりは 腐るのに、コンビニのおにぎりは腐りにくかったり、カット野菜はいつまでもみずみずしく袋に収まったままであるのには、理由がある。 北海道の食肉会社 Mホープの社長も言っていましたけ、安いものを買いすぎる消費者もいけないと。奉仕品を買う人が悪いのだと。安いものには、それなりの訳がある。そういう事でしょうか。コーヒーフレッシュとは、牛乳ではなく、ただの油からできていると後ろの表示をみて何人も人が理解して購入しているのだろう。私自身 この本を読むまで コーヒーフレッシュに疑問を持ったことがなかったので、疑いもしなかった。牛乳でも粉ミルクでもないなんて。 私は以前 某コンビニのお弁当提案でアジアのお弁当のプロジエクトに関わった事がある。そのときの感じた違和感とこの本を読み進めていくと 同じ気分になった。 例えば、酸味を足したい場合、料理の観点からは酢かレモン汁を加えるが、添加物なら すっぱい粉がそのかわりになる。レモンや酢を使う何倍も安価なので、調味料1つ1つ 本物を使えば、ものすごい高いお弁当になるから、なるべく ニセモノで調味していくのだ。しかし、あくまでもこれは日本で許されている範囲なのだから 驚くべき事。そして出来てしまう一見美味しそうなお弁当。 失礼ながら、出来上がりは 自分が提案した物とは すっかり違う商品となって店頭にならんだので、納得がいかなかったものの。コストを考えると仕方がありませんでした。添加物をどんどん入れた 自分の提案したお弁当。それはとてもかなしい感じがしました。 安くて 美味しいものは難しい。美味しいという味覚も人それぞれ、しかし、添加物の調味料のものばかり食べて育った今の子供たちと、発展途上国と呼ばれる国の調味料はほとんどないか塩だけで素材を味わって育った子供達、 本当はどちらが味覚が豊かなのだろう。 ある意味 ものがアフレ 食べ物もいろんなものが食べれても、本当の美味しさは 発展途上の人々のほうがわかっているのかもしれない。食べ物を大切に感じる心も育っているのかもしれない。 そんなことを考えながら、この本を一気に読み、日本の未来に多少不安を感じるのであった。 しかし、食べ物を選ぶのに役立つ情報は満載。一度ぜひ 読んでみるべき本だと思います。 食品の裏側 安部司 東洋経済新報社 1400円
by mami41m
| 2007-07-25 21:06
| 観る 聞く 読む
|
ファン申請 |
||