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秋の夜長は 読書に限る? とはいえど、今年はいつまでも暑いですね。 しかし、読書は一度読み始めると読んでしまうものなのです。読了した本のなかで特に衝撃を感じたものがあったので、ご紹介します。 「生きながら 火に焼かれて」 スアド 松本百合子訳 ソニーマガジンズ 1600円 中東のシスヨルダンの村であった本当の話。 その村では女性は奴隷も同然、毎日働き、男性に服従しなければならない。その村では男性と視線をあわせただけでも娼婦よばわりをされる。自由なんて全くなく、子供でも女は働き、父親や弟などの男たちにストレス解消の為になぐられるのはあたり前。 そんな村に生まれたスアドは、恋をし性交渉をもってしまった事で、義理の兄に火あぶりにされる。病院に運ばれるが、治療は一切してもらえず、死ぬのをまたれていたが ジャツクリーヌという福祉団体で働いていた女性に助けられ、奇跡的に生き延び、現在ヨーロッパで第二の人生を歩んでいる。これは物語ではなく実話。 本名も、素顔もさすことなくこの本を出版したが、この本が出たことでこの地域は変わったのだろうか?いや そう簡単に文化はかわらないであろう。 この本に出てくるように、女性は女性に生まれたことを悲しみながら、日々を生きているに違いない。世界は広し、自由で何も不自由もなく、お腹いっぱい食べらる生活なのだから、多少の苦労は苦労ではなく、自分を成長させるクスリだと思ってがんばらないと、贅沢だということだ。 他に読了したのは「花のかあさん 私のかあさん」桜井ひろこ ネパールのサチコール村でのボランティアを通して感じた、本当の豊かさとは、物質的な豊かさとは程遠いものであり、心の豊かさとは?を考させられた本。 深い河 遠藤周作 ずーと読んでみたいと思っていた本。インドが舞台の本であるが、インドを通して人の輪廻転生を考えた本であった。 こういった本を読むだび、自分の甘い生活を多少反省するが、すぐに忘れ 日々の生活にうまれてしまう。このくりかえし。。。ダメですな。人間できてまへん。
by mami41m
| 2007-10-02 19:45
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